HySerpackは非常に精度のよいロッド位置決めが可能です。ロッド位置の繰り返し停止精度はストロークの±0.03%まで保証しております。このように高精度の制御が可能な理由は、図のようにシリンダに内臓されたリニアスケールの出力を加算器へフィードバック(Ef)し、入力電圧(Ei)と比較を行い、その差分をサーボ増幅器で増幅しサーボモータを駆動する方法、いわゆるサーボコントロールシステムになっているためです。
このようなゼロバランス制御方式ではロッドの位置を検出するリニアスケールの測定精度(分解能)で位置精度が決定されます。シリンダ内臓のリニアスケールはアブソリュート方式(絶対値検出)ですが、これ以上の精度が必要な場合は精度の良いものをシリンダ外部に取り付けることによってフルスケールの±0.003%程度まで制御可能となっております。
このような高精度のものが必要な場合は当社へご相談下さい。入力電圧Eiを与えることによってロッド位置の制御と同時にロッド速度の制御も簡単に出来ます。その方法は入力電圧Eiを徐々に変化させて行くとそれに追従してロッドも動くため結果的にロッドの速度制御を行ったことになります。