Vol.9 HySerpackは消防法の適用を受けない

 油圧作動油は石油精製品の第4類の危険物に該当するため、タンク容量が6,000g以上のものは消防法が適用されます。地方によってはもっと厳しい条例を定めている所があります。
 然しHySerpackの場合は最も大型の装置(50,000kNプレス)でも500g以内となっております。
従って鋳物工場、製鉄ライン、予熱炉等高温の作業現場でも、可燃性の作動油を使用することが出来るようになりました。
 推力50kN程度のHySerpackは作動油の総量が2g未満なので、たとえ溶鋼の中へ落下させたとしても、瞬時に燃え尽きてしまい、水−グライコール系の作動油のように水蒸気爆発を引き起こす恐れがなくなりました。
 HySerpackのタンクは完全密封構造になっているため、どの様な姿勢でも使用することが出来、作動油の漏出もないので更に安全となりました。

Vol.10 HySerpackは難燃性作動油を使う必要がない

 Vol.9で紹介したようにHySerpackは消防法の適用外となっております。従って一般の鉱物系作動油を使用することが出来ます。鉱物系作動油ならば潤滑性、金属腐食防止性、シールパッキンとの適合性等どれをとっても問題を起こす心配はありません。
 鉱物系作動油ならば価格も手頃であり、使用済みのものは例えば廃油ストーブの燃料として再活用も可能です。ISO14001を所得している企業は使用済みの難燃性オイルの処理まで義務付けられるので出来ることなら使いたくないのが本音です。
 HySerpackは可燃性オイルを使用しておりますが、オイルタンクを完全密閉構造とし、ポンプとアクチュエータ間を繋ぐ主配管しかありませんので油漏れの心配がなく安全にお使い頂けます。
 HySerpackは外部配管がないので、電動機を取り付ける感覚で簡単に着脱可能です。そのため万一故障が発生してもユーザー側で即座に予備品と交換し、宅配便でメーカーへ送り返すことが可能となりました。よってユーザー側では油まみれになることもなく、メーカーは出張サービスから解放されることになりました。


 



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