◆ Vol.12 HySerpackは推力と変位の同時制御が可能である
HySerpackはVol.11で電動アクチュエータであることを説明しました。という事は油圧シリンダの推力は電動機のトルクに比例し、ロッドの速度は電動機の回転数(回転速度)に比例していることになります。
誘導電動機は商用電源に接続すると電源周波数に依存して略一定の回転数となりますので不適当ですが、サーボモータならば回転数は自由に制御出来、同時にトルクも制御可能です。
従ってサーボモータに直結された油圧ポンプの作動油の吐出方向・吐出量・吐出圧を自由に制御することで方向制御弁・油量制御弁・圧力制御弁がなくても油圧シリンダの押し引き動作・速度・推力を自由自在に操作することが出来る訳です。
その上油圧シリンダに内臓されたリニアスケールでロッドの変位をフィードバックコントロールすることで変位を精密制御することが可能となりました。
以上の説明でロッドの変位を精密に制御しながら同時に推力も精密に制御出来ることが納得出来る事でしょう。
更にVol.7で紹介したようにサーボモータのトルク制御を機能的に活用することで、リリーフ弁を取り去ってもサージ圧は発生しません。