◆ Vol.14 HySerpackはトグル機構を必要としない
大型の射出成形機の型締め又は大型のプレス機械はリンク機構やトグル機構を使って大推力を発生させております。
その理由は電動アクチュエータの推力には限度があるため、図1、図2のようなリンクやトグル機構を利用して大推力を発生する以外方法がなかったからです。
ところが型を閉じた状態では図2のように全てのアームが張った状態になるため、もう少し推力を上げたいと思ってもそう簡単には行きません。
射出成形の場合、型締め力が不足すると射出圧で金型が開いてしまい、製品が台無しになってしまいます。
HySerpackは電動アクチュエータ(Vol.11を参照)であるにもかかわらず、大推力で高剛性の油圧シリンダをアクチュエータとして使用しているため機械的な増力機構を使う必要は全くありません。
油圧シリンダで直接型締めを行うため、もう少し推力を上げたいと思った時は油圧を少々上げるだけで増し締めが簡単に出来ます。
